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孫策  伯符
sonsaku-hakuhu

孫策ノ巻第七章  〜再会〜



江東で孫策は、以外な人物と出会った。いや、再会した。
美周郎、周瑜である。孫策が幼少の時代に出会った男で、親友である。
周瑜は一章で登場したのだが、かなり間があったので一応。
五章で孫策の軍に加わった英傑たちに加え、今度は親友の周瑜が仲間に加わった。
これは、孫策にとって大きな心の支えになったことだろう。
更に、孫策の軍が通過した地域は、孫策の父孫堅の善政を、未だに感謝していた。
そのため、孫堅の息子が戦に出ると聞き、義勇兵として孫策旗下に加わった。
孫策は、父の威光が未だに生きていることに、甚く感激した。

これで、今回の戦の役者は揃った。
第一手は程普ら、古参武将陣が活躍し、孫策軍が劉ヨウ軍に大勝利を得た。
劉ヨウ軍は孫策軍に対して、圧倒的な兵力を持っていたが、ほぼ黙殺に近かった。
そして、孫策は冴え先の良い大勝利を得た。
実は周瑜は孫策と再会する前に、劉ヨウ軍をいろいろと諜報していた。
そして、劉ヨウ軍の兵糧軍馬が牛渚に集結していることを突き止め、
その報告を聞いた孫策が、勝利の勢いに乗じて、牛渚の砦を占拠した。
物資の殆どが集う牛渚を落とされた劉ヨウ軍は、大打撃を受ける。

周瑜や諸将の活躍で大勝利を得た孫策。だが、戦はまだ始まったばかりである。
勝つか、負けるか。生か、死か。戦はその大原則に従って進められるのみで、
次の孫策に与えられる結果は何れであるか・・・