トップページ -  呉史伝記-孫策ノ巻  第二十五章



孫策  伯符
sonsaku-hakuhu

孫策ノ巻第二十五章  〜許都急襲計画とは!?〜



さて、孫策一世一代の大計画、許都急襲計画について説明しよう。
これは、二十二章で出てきた、曹操の本拠地、許都を急襲するという計画である。
当時、曹操は袁紹と、天下分け目の戦い、官渡の戦いを演じていた。
そのために曹操は、皇帝を保護している許都を空にしたのだが、
その隙に許都を急襲し、曹操の傀儡と化している皇帝を助け出し、
許都を占拠。中原の足がかりを作り、中華全土を支配する
というのが、この計画。

中原の足がかりを作るだけで中華全土を支配する。
そんなことが本当に可能なのだろうか・・・?と言う疑問も沸く。
しかし、中原とは地の利に恵まれており、
中原を取れば中華全土を支配できるほどであった。
現に曹操は中原を支配し、少ない兵力から、中華の半分を支配する、
一大勢力になりあがった。
その中原をとって曹操を討ち、
当時の最大勢力で、曹操との戦で疲弊している袁紹と、
天下二分を演じる。天下分け目の戦いを演じれば、
それほど回復も遅くなる。疲弊している袁紹を叩き、
中華を平定し、天下統一の待望を果たす。


この夢のような計画を、ついに孫策は実行に移した。
孫策の・・・いや、中華大陸一世一代の最高潮である。