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孫策  伯符
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孫策ノ巻第十四章  〜太史慈の抵抗〜



劉ヨウとの戦いは、呆気なく終わった。
曲阿に迫り来る孫策軍を前に、劉ヨウは無様に逃走。
途中で部下の反乱なども起こり、もともと崩壊寸前の軍だったために、
劉ヨウの勢力は完全に崩壊した。そして、孫策は堂々と曲阿に入城。
孫策の電光石火の江東平定劇を、民衆は覇王項羽の再来だと称え、
孫策は若き覇王、小覇王の異名をとった。

しかし、孫策の江東平定戦は、劉ヨウ如きを倒した程度で終結ではなかった。
劉ヨウを制すのは至極当然。孫策にはもう一戦残っている。
そう、好敵手の太史慈との決戦である。
太史慈は江東の治安が、平定された直後で落ち着いていないのに目をつけた。
いまだ根強く残る不穏分子と結束し、孫策に徹底抗戦する構えを見せた。
しかし、如何に太史慈と言えども崩壊した軍に不穏分子が元手だと、
どうすることもできなかった。更に、太史慈討伐には孫策が、
自ら軍を率いて電光石火の攻撃を仕掛けてきた。
敢え無く太史慈は孫策に敗北し、捕虜になった。

孫策は自ら太史慈と対面した。