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孫堅  文台
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孫堅ノ巻第八章  〜反乱反乱また反乱、そして次なる反乱の兆し〜



孫堅は涼州の反乱を鎮圧し、その功績を多いに認められて、長沙の太守になる。
その長沙という土地がまた曲者で、区星という逆賊が将軍を名乗って
反乱を起こしている最中だったのである。孫堅の行く先は、また反乱である。
と、言うのも、孫堅は世間にその機略を多いに評価されており、
孫堅は、彼ならこの反乱を鎮圧してくれるに違いない、という周りの期待を、
常に背負って乱世に臨んでいた
のである。長沙の太守を引き受けたのも然り。

まず、孫堅が長沙の太守になって初めてしたことは、
「民を保護し、書類不備は無いように、賊を捕らえたら太守まで送るように。」
と、言った感じの命令を発令した。思い立ったらすぐ行動に移す孫堅は、
人材まで一新して、一ヶ月後にはすでに区星の乱を鎮圧してしまった。
更に、零陵、桂陽でも反乱があったため、ついでにその反乱も鎮圧してしまった。
そして、宜春県が賊の襲撃を受けた時には救援に駆けつけるなど、大活躍である。
しかし、その裏では孫堅の行動が越権行為だとの指摘もあったが、
孫堅のおかげで荊州の半分が平和になったのも事実である。
漢王朝はむしろ、そのような指摘よりも、孫堅の功績を多いに認めた。
そして、孫堅は漢王朝より鳥程侯の爵位を授かった。

一方、世は未だかつてない乱れの凶兆を見せていた・・・