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孫堅  文台
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孫堅ノ巻第一章  〜江東の虎〜



後に江東の虎と称され、一時期は天下に最も近い位置にいた孫堅。
字は文台といい、呉郡の富春の出身。有名な兵法家の孫武の末裔を自称した。
しかし、妙なことに孫堅の家柄については全くの不明なのである。
どれだけ不明かと言うと、なんと孫堅の父親の名前すら分からない始末。
しかし、彼の家柄は代々役人の家系との記述が見られるので、
あながち、孫武の末裔とは、完全に嘘っぱちという訳でもなさそうだ。
ただ、一説によると孫堅の先祖は海賊だったと言う記述も見られる。
なんとも奇妙な家柄なんですねぇ・・・(笑

さて、その孫堅だが、歴史の表舞台に立つのは、実はかなり後になる。
劉備や曹操には幼少の頃の記録があるものの、孫堅は殆ど幼少の頃の記録がない。
あるとすれば、孫堅の母が孫堅を身篭った時に、自分の内臓が飛び出して
城の城門に撒きついた夢を見たということくらい。
なんとも凄い夢だ・・・

さてさて、本格的に孫堅が世に出るのは十七歳の時。
天下を所狭しと、孫堅少年は大暴れする。