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孫堅  文台
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孫堅ノ巻第十六章  〜長安にて、宿敵董卓散る〜



孫堅が袁兄弟の争いに巻き込まれている間に、世は激動していた。
あろうことか、宿敵董卓が死んだのである。ただ死んだんじゃない。
腹心に計られ、養子に斬られたのである。
養子・・・そう。董卓殺害の実行犯に、董卓の養子の呂布がいた。
孫堅とも一度戦ったことのある、あの猛将呂布である。
何か気に喰わないことがあったら、裏切りすら躊躇わない。
狼のような心を持つ、なんとも恐ろしい男でもある。
孫堅と戦った時も、味方を陥れて、勝手に自滅してしまった。
そのおかげで孫堅が大勝利を収めたのだが、本気で戦っていたらどうだろうか。

さて、董卓は呂布を養子にするほど可愛がっていたのだが、
呂布が董卓に買収され、幼い頃から育ててくれた養父を殺したのは前途した。
呂布は今度、王允という男に買収され、董卓を斬った。
呂布は義理と言えども父を二人も斬っている。恐ろしい男だ。

孫堅は、さぞ無念だっただろう・・・
袁兄弟のくだらない争いに身をやつしている間に、自らの手で葬るべき、
宿敵董卓が死んだのである。呂布に斬られたんだ。世が治まる訳がない。
案の定、董卓の懐刀の将が弔い合戦を挑んできて、呂布は逃亡を余儀なくされた。
世を乱す者が死んでも、新たに世を乱す者が出てくる。乱世とは、そういう世。

孫堅は、ついに自ら立ち上がった。