トップページ -  呉史伝記-孫堅ノ巻  第十三章



孫堅  文台
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孫堅ノ巻第十三章  〜手に入らないなら、潰してしまえ!〜



もう好き勝手し放題の董卓。
実は、孫堅が呂布と対決したあとに、董卓は孫堅に使者を立てていた。
猛将呂布をも破った孫堅。その孫堅が、董卓はどうしても欲しかったのである。
一応言っておくが、変な意味ではなく、配下に加えたかったということ。
たぶん、最初に会った時・・・そう、涼州で、自分を処罰するように進言する、
あの孫堅を見た時から目をつけていたのであろう。いや、恐れていたのであろう。
そんなに怖いのなら、味方にすればいい。単純だが、要点を突いている考え方だ。

しかし、何度も言うが世はそんなに甘くない。
ましてや、時は乱世である。それに加えて、相手が一癖も二癖もある孫堅。
孫堅は、「お前程度の逆賊に降る訳があるまい」と使者を一蹴、董卓は激怒した。
董卓が妙に相手を孫堅に絞ったのも、そのせいなのかもしれない。

一方の孫堅はと言うと、廃墟となった洛陽の復旧活動に専念していた。
逃げる董卓は、民と共に逃亡中で、狙えば勝利は確実である。
それなのに、洛陽の復旧活動を選んだのは、なんとも律儀な孫堅らしい。

連合軍と董卓軍は、睨み合いの状態に陥った。
そんな中、妙な噂が洛陽を渦巻いた・・・